TypeScriptにおける`never`型と`void`型は、どちらも特殊な型ですが、異なる用途と意味を持っています。
1. **void型** (`void`):
`void`型は、関数が値を返さないことを示すために使用されます。つまり、関数が何らかの結果を返さない場合、その戻り値の型は`void`です。一般的に、関数内で`return`文を使用して値を返さない場合に`void`型が利用されます。
```typescript
function showMessage(): void {
console.log("Hello, world!");
}
const result: void = showMessage(); // showMessage関数が値を返さないため、resultの型はvoid
```
2. **never型** (`never`):
`never`型は、絶対に値を持たない型です。これは、例外をスローしたり、無限ループに陥ったりするなど、実行が完全に終了しない場合に使用されます。また、他の型のサブタイプとしても機能するため、どの型とも互換性がありません。
```typescript
function throwError(message: string): never {
throw new Error(message);
}
function infiniteLoop(): never {
while (true) {
// ここに何か処理を記述すると、関数が終了しない
}
}
const neverValue: never = throwError("An error occurred"); // throwErrorは戻り値を持たないため、never型
```
要するに、`void`型は関数が値を返さないことを示すための型であり、`never`型は値を持たない型であり、通常は異常終了や無限ループなどの状況で使用されます。例外が投げられたり、無限ループに陥ったりする場合、関数は正常に終了しないため、その戻り値の型は`never`となります。
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